【難病とがん治療と仕事を補い合う両立支援の現場から】
- sakurastartravel
- 15 分前
- 読了時間: 4分

がんや難病の告知を受けた瞬間、多くの人が「これから働けるのだろうか」「社会から取り残されるのではないか」という不安に襲われます。
櫻スタートラベル合同会社は、難病・障害・がん当事者が運営し、同じ立場の仲間とともに「治療と仕事の両立」を現実のものとしてきた旅行会社です。
この記事では、がん当事者を経営者として、そしてカウンセラーとして支えながら、病気と向き合う日常、そして「使命感」が人を突き動かした1か月の添乗記録をお伝えします。
三途の川が見えた日も、仕事があった
がん治療と仕事の両立支援を続ける中で、度重なる手術のときも、三途の川が見えたと感じるほど追い込まれたときもありました。 それでも、**辛い告知の直後に身体を突き動かしたのは「お客様の旅行を担当する使命感」**でした。
「この旅を楽しみにしている人がいる」「この仕事が、誰かの人生の大切な時間になる」
その想いが、治療の恐怖や痛みを超えて、再び現場に立つ力をくれたのです。
【治療と仕事を両立しながら支え合う1か月の添乗記録】 宮古島 3日間 皆生温泉 2日間
北陸 2日間
道後温泉 2日間
皆生温泉 2日間
石切温泉 日帰り
有馬温泉 2日間
草津温泉 2日間
香港・マカオ 4日間
滋賀 日帰り
長崎 2日間
山口・広島 2日間 1か月で国内外200名以上のお客様の旅を担当。
治療を経て時間・交通機関・天候・状況を気にし続けお客様の前に立ち上がってく
でも疲れたときは先の見えない病気の怖さの本音を吐き出して一休み
絶望から10年。それでも社会とつながり続けて
難病やがんを告知されたとき、「もう社会復帰はできない」と感じた仲間も少なくありません。
度重なる手術、治療、リハビリ。身体も心も思うように動かない日々。
それでも、「誰かの役に立てている」という実感が、生きる力になってきました。
もうすぐ10年。私たちは今も、治療と仕事を両立しながら社会とつながり続けています。
コロナ禍を経て変わった役割
かつては、難病・障害当事者として最前線で旅を支える「プレイヤー」でした。 コロナ禍を経た今、私たちは 治療と仕事を両立して働く仲間を裏側で支える存在 へと役割を変えています。
無理のない働き方の設計
体調悪化時のフォロー
心のケア
「安心して、やりがいを持ちながら治療生活を続けられる環境づくり」それが、今の支え。
プライドを手放した先にあった成長
「添乗員はお客様より先回りして案内するもの」
先日スタッフがそのプライドを手放す出来事がありました。 海外添乗中、足のしびれで階段をスムーズに上がれない。移動も人より時間がかかる。
初めて正直に、現地コーディネーターへ体調を伝えました。 すると後日、心のこもったクリスマスカードが届いたのです。
弱さを見せることは、迷惑ではなく「信頼」なのだと学びました。


見えないところで、みんな闘っている
見える場面では元気だから、「難病でも何度も立ち上がるゾンビのよう」と言われることもあります。
でも、傷つかない人間はいません。この日!と決めた日の役割を終えたら再び治療へ
見えないところで病気の恐怖と向き合い、それでも使命感が恐怖を超えて、人を前に進ませます。
「自分の役割を果たしたい」その気持ちこそが、病気と共に生きる原動力なのだと思います。
最後に|生き方としての「治療と仕事の両立」
家族のために。自分のために。
病気とうまく付き合いながら社会参加を続けることは、決して特別なことではありません。
いつか最前線で働くことが難しくなっても、この生き方が、誰かの希望や参考になり、社会に価値を残せたら ――それ以上の喜びはありません。 #治療と仕事の両立 #ガン #難病 #CIDP #CMT #RDワーカー #キャリアコンサルタント #両立支援コーディネーター #櫻スタートラベル #合理的配慮 #当事者発信 #生き方







